
富裕層・VIPのお客様に対する
「車へのエスコート」の実務基準
〜日本執事協会が定義する、信頼と安心の時間設計〜
富裕層・VIPのお客様にとって、車へのエスコートは単なる移動補助ではありません。
それは「この人に最後まで任せて大丈夫か」を見極める、極めて重要な審査の時間でもあります。
エスコートとは「動作」ではなく
サービスの完成度を示す
最終工程(Final Process)である
エスコートにおける評価ポイント
当協会では、エスコートの質を以下の観点から評価・指導しています。
これらは富裕層のお客様が無意識に観察されるポイントと一致します。
- 歩く際の立ち位置は安定しているか(ポジショニング)
- お客様の視界を遮っていないか
- 周囲の安全に先回りしているか(リスク管理)
- 動作に焦りや雑さがないか
※あくまで“先導”ではなく、空間を整える存在として位置すること。
コミュニケーションの基準
移動中に多くを語らないことは、冷たさではありません。
富裕層のお客様が求めているのは、過剰な説明や雑談ではなく「安心して委ねられる静けさ」です。
必要最低限の言葉と、お客様の歩調に完全に合わせた移動。
この「静の対応」こそが、有資格者・経験者に求められる基準です。
車両前での所作規定
車両に到着した後は白手袋を着用し、ドアは必ず「二段階動作」で扱います。
この手順は、車両を単なる道具ではなく「空間」として扱っている姿勢を可視化するものです。
- 状態確認 ドアハンドルを軽く引き、ロック状態と安全を確認する。
- 開扉(Open) ゆっくりと開け、お客様の動線を確保する。
- 閉扉(Close) 最後の10cmまで手を添え、音を立てずに静かに閉める。
ドアを勢いよく閉めると、それまでの丁寧さが失われます。
「細部まで意識が行き届いているか」の最終確認として、最も重要視される所作です。
お見送りの基準
お見送りは、関係性の締めくくりとして以下の手順を徹底します。
- 明確なお礼の言葉
- 30度の最敬礼
- 車が見えなくなるまで残心(姿勢を保つ)
この余韻を残すことまでが、日本執事協会が定めるエスコートの完了要件です。
一般社団法人 日本執事協会

新井 直之
日本執事学校 代表理事
名称:一般社団法人 日本執事協会
法人番号:6011505002656
運営母体:日本バトラー&コンシェルジュ株式会社
関連組織:日本執事学校


